House M

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アトリエ付き住宅(計画案)

所在地:東京都
設計期間:2010.11—2011.6

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東京西部に計画されたアトリエ付き住宅。この家は、1階の住居と3階のアトリエの間に大きな屋外テラス(ロッジア)が設けられている。ロッジアは、他の部屋と同じぐらいの面積をもつ庭のような場所で、外部でありながら屋根があるので、たとえば雨の日にも快適に過ごすことができる。住居は1階と地下に設けられながら、上部をロッジアに開放することができ、生活の場として守られていながら、外の気配が感じられるような場所である。アトリエには屋外のロッジアを介して行き来することになるので、アトリエが意識の上でも日常から少し距離を置いた創作のための場所として感じられるだろう。どちらかというと家の外に出かけていくような感覚に近いのかもしれない。このことは、住居と同じマンション内の別の部屋をアトリエとして借りている現在のクライアントの生活像を踏襲しているともいえる。ロッジアには内部空間と同じように家具を配置し、洗濯物を干す以外にも、読書をしたり、ちょっとした仕事をしたりして、さまざまなかたちで使うことができる。 また、ロッジアは街に開かれていて、道を行き交う人が見上げると、ロッジアの向こう側に隣接する公園の木々やビルの壁面の蔦が見え、その更に向こう側に広がる空が見えるので、まるで街の風景が家の一部を占有しながらかたちづくられているような状態が立ち現れる。限られた面積の中で生活が完結するのではなく、日常の経験の中で家と街の風景が混ざり合い、 内部と外部という枠組み自体が無効になるような、生き生きとして開放的な空間が立ち現れることを目指した。